着付師.com■着付師の準備


着付師の準備

着付師用品

お着付け会場につき、関係者やお客様へのごあいさつの後、いよいよ着付けをさせて頂くお部屋へ。お客様がお入りになるまでに、準備を整えておきましょう。

 

お客様のお着物一式、そして着付師の身支度と必要な着付道具の準備。いよいよ準備を始めます。


 

お客様よりお預かりのお着物一式

 

お客様の大切なお着物一式ですので大切に取り扱わせて頂きます。
ひと通り、必要なものがそろっているかのチェックをします。そしてもし足りないものがありましたらお客様へお伝えいたします。お近くでお忘れになりましたお品を取りに行かれることが可能でありましたらお願いします。

 

お客様がお持ちの風呂敷の上にセッティングするようにします。畳やカーペットの上にじかに置くことはしないよう配慮します。
もしも風呂敷をお持ちでないお客様の場合は、たとう紙を一枚使わせて頂き、その上にセットするものを並べて行きます。

 

長襦袢・着物・帯

まず、この三点が無いとどうにもはじまりません。
長襦袢は半衿がついているか、衿芯の確認もすぐに致します。

 

お着物に仕付け糸がついている場合は、他の着付け小物等の確認が終わってからすぐに致します。ここではまず他の作業を優先します。

 

肌着の確認

肌襦袢・裾除け・足袋の確認をします。足袋は履きやすいようにセッティング。
和装ブラジャーをお持ちの方もいらっしゃいますので、確認しておきます。無い場合には補整用タオルの枚数を確認しておきます。
補整用品をお持ちの場合、使いやすいようにセットしておきます。タオル補整の方が良いと判断した時は仕舞っておきます。

 

帯締め・帯揚げの確認

お着物姿に欠かせない帯揚げと帯締め。確認忘れの内容にチェック!お客様によりましては帯締めと帯揚げは数本ご用意くださる方もいらっしゃいます。着付師さんに選んでもらいましょう!と思われていらっしゃる方も。またいくつか重ねて使ってほしいと願われている方もいらっしゃいます。
こちらで勝手に選んで使用しないものを仕舞ってしまわないで、出しておきお客様に確認しながら進めます。

 

着付け小物

ここで着付け小物の確認をします。

 

腰紐

腰紐の本数を確認します。お客様がお持ちの紐の中から、紐の長さや紐の幅を確認してどの個所にどのお紐を使うかを決めてセッティングします。
もしもお客様がお持ちになられたお紐では本数が足りない場合には、手持ちの紐を出しておくなど準備をしておきます。

 

伊達締め

お客様がお持ちの伊達締めが全て同じものでしたら特に気にせずセットします。種類の違う伊達締めをお持ちの場合、長襦袢に使う伊達締め、着物に使う伊達締めを見極めてセットします。

 

帯板

数枚お持ちの場合は、お客様の本日の帯結びに合わせ、最適な帯板を準備し、使用しないものは片づけておきます。
帯幅に注意しましょう。振袖の帯結びとお太鼓の帯結びでは胴に巻く帯幅が違ってきます。大きくしっかりしている帯板であっても、振袖用の幅のあるものの場合はお太鼓結びには使用できません。
選択できない時は仕方がありませんが、数枚お持ちで選択できる場合には幅のチェックを忘れないようにします。

 

帯枕

帯枕にガーゼの準備をし、帯結びがスムースに流れるようにしておきます。ガーゼを輪ゴムなどで固定することはしません。お客様の帯を傷めてしまう恐れがありますので注意します。輪ゴムなどの使用は無くてもガーゼは固定できますので工夫しましょう。

 

 

着付師のスタイル・道具の確認

 

お客様の準備よりも着付師のスタイルを整える方が先になるかもしれませんね。
どちらにしても、着付け開始にはゆったりと落ち着いた雰囲気をもって臨みたいですね。

 

着付けに必要なもの、着付師エプロン・ポケットの活用をしまして、必要なものがすぐに取り出せるように流れを考えたいですね。着付け道具はいろいろありますね。全て必要というわけではありませんので、身に着けるものは必要最低限にします。
着付師エプロンは私のショップ*小春堂*でも販売していますので興味のあります方はご覧くださいませね。
着付用のスタイルでポケットがあればそのポケットをフルに活用しましょう。

 

では実際に必要なものをお伝えして参ります。

 

着付けクリップ

着付けクリップは着付け時には絶対に欠かせないものですね。他の忘れ物はあっても何とかなりますが、着付けクリップだけは絶対に忘れることは出来ません。

 

私は、着付けクリップの使用は必ず3個と決めています。七五三の時はもう少し使用しますが一般的な大人の方の着付けでは3個しか使いません。
理由は仕上がりに、自分のクリップがどこへ行ってしまったか分からなくなってしまうためです。夢中に着付けをしているとクリップの使用箇所を全て覚えていられないこともありますので、使用個数を3個と決めておくことで仕上がりまで3個だけで進めることが出来ます。必要以上に使用していないため、クリップの紛失も防げます。

 

着付用両面テープ

着物の着付け専用に開発された着付け専用両面テープです。3ヶ月間貼ったままにしておいても大丈夫という優れものです。着付けでの出番が多いため、必ず身に着けております。

 

透明ゴム

振袖伸び結びの時や変化結びの時には必ず着付師エプロンのポケットに入れています。すぐに使えなければ時間のロスとなり、小さな積み重ねが仕上がり時で大きな時間の損失となります。

 

※輪ゴムでなく透明ゴムにこだわっていますのは、お客様の大切な帯を傷めないためです。私のショップ*小春堂*に記載しております。ご興味がありましたらご覧くださいませ。こちらの商品もご好評いただいております。

 

着付けへら

私の着付けでは基本的には着付けへらは使わずに仕上げます。途中の作業できれいに整えておき次に進めることで着付けへらの出番はありません。
しかし袴の着付け時には活躍しますので、その時は着付師エプロンのポケットの定番位置に着付けへらを入れております。私の使用している着付けへらは、このページの一番上の写真で、不定期ですが小春堂で販売しています。

 

着付師用【着付へら】 - 小春堂*Handmade&Text*

 

 

使用してみたいものやご要望などありましたら、お気軽にご連絡くださいませね。

 

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